秋田市浸水災害 ボランティア活動2023/7/19~7/23

投稿者: | 2023年7月27日

埼玉RB隊員1名が秋田市災害ボランティアセンターにおいて、2023/7/19~7/23(計5日間)活動を致しました。

<背景>

・7/14からの記録的な大雨により多くの世帯が浸水被害に
 (秋田市発表:想定32,000世帯。秋田市の約1/4が被災地に)
・7/17 秋田市災害ボランティアセンター設立
・7/17 ボランティア登録
・7/18 秋田へ移動


バイクを積載し秋田へ移動

<活動概要>

・活動の初期段階
(浸水5日目。多くは「内水氾濫」により家屋が水没中)
・活動場所:水が引いた浸水地区
(秋田市の明田地下道を中心に、旭川から太平川の間での指定地区)
・期待内容:家具の運出し、清掃など
(被災された各家庭の要求を個別確認し、家具移動、畳上げ、清掃等)
・対応条件:秋田市災害ボランティアセンター設定(トリアージ条件)
①床上浸水
②高齢世帯
③独居生活(手伝える親族等が身近にいない事)


 内水氾濫のイメージ

被災地域イメージ

ボランティア募集(出典元:NHK)

<活動準備>

・事前準備:寝袋・食料・飲料水・自炊道具・燃料類[約1週間の滞在分]
(被災地で現地調達せずに活動できるように、埼玉県内で購入し移動)
一部の車両燃料は東北自動車道上で購入、秋田市内では最低限の給油を実施
・車両:ワゴン車(キャンピングカー+バイク1台積載)
・装備:雨合羽、防災ヘルメット、長靴、ゴム手袋、スコップ、バール

<天候状況>

秋田に到着した7/18・活動初日7/19は雨。7/20~7/23は晴天に恵まれる

<秋田市災害ボランティアセンター設立>

秋田市災害ボランティアセンター設立(社会福祉法人秋田市社会福祉協議会 内)

<活動行程/活動実績>

・7/18(火):埼玉県より秋田市へ移動
・7/19(水):1日目(担当地区:南通築地/2宅、終日雨の中での活動)
・7/20(木):2日目(担当地区:楢山本町・楢山大元町/3宅、以後晴天)
・7/21(金):3日目(担当地区:楢山大元町→横森5丁目へ応援/9宅)
・7/22(土):4日目(担当地区:東通8・6丁目、東通仲町・観音前・名田/11宅)
・7/23(日):5日目(担当地区:楢山登町→楢山大元町へ移動/3宅)
・7/24(月):秋田市より埼玉県へ帰宅

<活動内容>

(共通)即席の約10人でグループ化。ボランティアのみで出す車(約2台)で指定被災地へ移動。
活動前にグループリーダーを定め、夕方センターに戻るまでボランティアのみ(持参昼食含む)。
被災地のライフラインは様々(電気・水道・トイレが全てNG、現地利用不可も珍しくはない)
・1日目:ほぼ全家庭において、家具移動、水を吸った畳上げ・移動の期待に、対応を実施した
・2日目:前日と同様。食器棚/冷蔵庫/洗濯機等を含め、家の外への移動作業が中心となる
・3日目:前日と同様。勝手がわかり始め、他ボラチームの援軍(応援)にまで行ける様になった
・4日目:参加地元ボランティア(自転車や原付二種で移動)の機動力と情報収集に助けられる
・5日目:最終日はバイクで参加。災害ボランティアセンターをバイクで出動し活動に協力した


持参スコップを携行しセンターを出発し活動

持参バールと防災メット

<感想>

・秋田市としての大雨被害は、これが初めてでなない模様(前回は、平成30年5月)。
 ただしここまでの被害は過去にはなく、訪問被災地の各家庭でも共通し同じコメントを頂く。
 被害は川の氾濫ではなく「内水氾濫」(これは日本中、全ての土地で起こりうる…と想定)
・被災者は、どう生活していくか、判断も出来ず、先も見えない中、涙を流される姿も時折あり。
 身体を使った災害協力も一つではあるが、被災者の話を聞き、寄り添ってあげるだけでも
 十分に力になれると感じた(ただし、秋田弁が聞き取れないと、力にはなることが出来ず…)
・災害ボラセンは多忙、かつ混乱中。被災地の家庭状況の把握と管理が十分に出来ていない。
 参加された地元ボラの自転車やバイクの先行移動、車組への現地状況の情報伝達、特に難しい現地駐車スペースの確保有無等は、この様な被災現場では非常に有効であることを確認した。
・今は多くの被災地へ数を回ることが最優先な状況(その為には現地の土地勘も非常に重要…)

<補足>

・秋田市災害ボランティアセンター(秋田市社会福祉協議会)として、被災地に出向き各家庭へ
事前ポスティング(ボランティア協力予告/情報提供等)は一部おこなっていた様ではある。
しかし十分ではなく、また、被災地区の個別訪問、各家庭の要請・要望のヒアリング、要求票
の作成は着手中であり、ボランティアへの一部依存を含め、手がまわっていない面も確認する。
・バイク隊は、こうした作業に対する補助者として手足となり活動する余地があるとも想定する
(一例:被災地区での各家庭へのポスティング、ニーズヒアリングを、職員の代行で協力等)

<情報>

・『秋田市災害ボランティアセンター』LINE公式アカウント
(活動前に登録依頼としてQR提示あり。ボランティア未登録者でもLINE追加自体は可能)
→登録後は、最新情報の掲載、Facebookのリンク先、活動予定の地域等、情報が得られる
(事前告知例)「7/20活動対象:楢山地区/東通地区/南通地区/横森地区/広面地区、他」
→これらが先にわかるとバイク隊として事前に地図を確認したり、道を確認出来るため有難い


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