埼玉RBとは

埼玉RB(レスキュー・サポート・バイク・ネットワーク)は、「オートバイの機動力とそれを支援するネットワークにより、災害時の情報活動や救援活動の支援を行い、バイクを通して、地域社会に貢献することを目的に設立されたボランティア団体」です。

埼玉RBは、災害に備えるための組織として、1998年8月にJRB関東ブロック埼玉地区担当として設立されました。

現在は、主旨に賛同された多くの市民の皆さんに参加をいただき、市民団体として活動しております。
災害はいつやってくるかわかりません。災害時には地域の一員として、自主防災組織や関係機関と連携しながら、情報収集活動、救助活動の支援をしていきたいと思います。

設立の経緯
  1. バイクのまち浜松で誕生
    地震災害は、広域的・多発的・複合的な被害が同時に発生します。 道路は寸断され大渋滞となり、ライフラインもストップ、電話も不通となります。情報が跡絶えた中での救援活動は困難を極めますが、そんな時、威力を発揮するのが渋滞や悪路に強いオフロードバイクです。東海地震に備え、「スポーツとして楽しんでいるバイクを災害時の救援活動に役立てたい」という有志が集まり、1994年11月、バイクのまち浜松に「浜松RB」が誕生しました。
  2. 阪神・淡路大震災発生
    「浜松RB」が誕生してから2ヶ月後の1995年1月17日に、あの阪神大震災が 発生しました。高速道路は崩壊し、幹線道路は渋滞で麻痺状態、生活道路も倒れ た電柱や飛散した瓦礫でほとんどが通行不能となりました。被災地では大渋滞の 中をオートバイが活躍したことから、震災時の救援活動にはなくてはならない存 在となりました。その後、「RB」の活動は急速に中部・関東・北陸・近畿・九 州地方へと広がり、更に全国へと広がるようになりました。
  3. インターネットの参加
    阪神大震災では、インターネットも大活躍しました。インターネットの利用者 は現在も猛烈な勢いで増え続けており、そのネットワークは全国の市町村の隅々 にまで広がっています。そこで、「JRB」の設立に先駆けて1996年8月、イン ターネットにホームページを開設、「JRB」のPRと、インターネット隊員の 募集を開始しました。
  4. JRBの誕生
    地震はどこで起きるかわかりません。そこで、日本のどこで地震が起きても地 元の「RB」で迅速な対応ができるように全国的な組織づくりをめざすことにな りました。そして1997年2月9日、「浜松RB」「調布RB」「石川RB」「奈 良RB」「清水RB」「大分RB」が発起人となって、RB発祥の地「浜松」に おいて「JRB設立総会」を開催、ジャパン・レスキューサポート・バイクネッ トワークが正式に誕生しました。
  5. 全国ネットワークへ
    現在、「JRB」 では全国的なネットワークづくりを進めています。もし、 それが実現すれば、日本のどこで地震災害が発生しても迅速な救援活動が可能と なります。その時、オートバイはスポーツやレジャー、実用のほかに「社会への 貢献」という全く新しい機能とステータスをもつことになります。
埼玉RBの役割
  1. 情報の収集と伝達
    オートバイの機動力とそれを支援するネットワークにより被災地の情報(火災・救急救命・交通・ライフライン・避難地等)を迅速・的確に収集し、地域の自主防災組織や行政・消防・警察・医療・報道等の関係機関に伝達するとともに、これらの関係機関や災害ボランティア組織と連携して救援活動の支援を行います。
  2. 救援物資の運搬・誘導
    被災地では道路は寸断され、使える道路も大渋滞が予測されます。そこで、オートバイによる物資の運搬・誘導を行います。
  3. 医療チームの搬送・誘導
    被災地では医師や看護婦等の医療チームの派遣が急を要します。渋滞で医療チームが被災地に入るのが困難な場合には、関係機関と連携してオートバイによる医療チームの派遣を支援します。
活動基本
  1. 安全を最優先
     RBの隊員の自発的なボランティア活動が基本となります。災害時の活動には二次災害の危険性が伴うため安全を最優先とします。そのため普段から二次災害に巻き込まれないための知識の習得や災害時を想定した走行訓練等、安全対策に取り組んでいます。
  2. 自己完結型の活動
     被災地では、飲料水から食料・医薬品・日用品までのすべてが物不足となります。ライフラインも止まり、トイレにもゴミの始末にも困る状態が続きます。被災地に負担をかけないで継続的なRBの活動を維持するため、隊員の装備品をはじめ、物資の調達から発生物の処理まで「自己完結型」の活動を基本とします。
  3. 活動の拠点
     RBは、「自分達の地域は地域で守る」ことを基本とした市民組織ですので、被災地の地理に詳しい地元の「RB」で活動することになります。但し、甚大な被害を受けた場合には「RB」も被災者となりますので、近隣の「RB」が相互に支援し合うことが必要です。
RBの組織
  1. 都道府県RB
    RBの基本となる組織は「都道府県RB」です。全国のRBでは、域の実情に応じて市町村RBを設け都道府県内のネットワークづくりを進めている地域もあります。埼玉RBでは、埼玉県内を東部、西部、北部、中央の4つの地区に分け、地区ごとの活動も進めています。
  2. ジャパンRB
    全国30以上のRBのネットワークです。
そのとき会員は

災害時には誰が出動できるか予測できません。災害の情報を入手した際は、情報収集をしていただき、埼玉RB会員が出動する準備にご協力ください。

自らの地域が被災した場合、パニック状態のもとでは何から手をつけていいのか冷静な判断ができません。そこで、会員のみなさんには以下の順に活動を行ってください。

  1. 家族は大丈夫か
  2. 隣近所は大丈夫か
  3. 最寄りの避難地は大丈夫か
  4. RB地区メンバーと連絡を取ることにつとめながら、市町村、自治体の支援活動を開始。
  5. 地域のボランティアセンターへの協力
  6. 応援に駆けつけるRBメンバーの窓口
会員・賛助会員
  1. 会員
    埼玉RB総会、ミーティング、訓練にご参加いただき、いざというときに出動できる準備を進めてください。
  2. 賛助会員
    日頃は、RB活動に参加できないけれども、埼玉RBの趣旨にご賛同いただき、応援いただける方です。埼玉RB総会には、ご出席ください。